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応援/ 普久原メロディー誕生50年記念コンサート

『普久原メロディー誕生50年』記念コンサート
2011.12.25(日) 2回公演 昼2時&夜6時
沖縄市民会館大ホール

 

いよいよ『普久原メロディー誕生50年』記念コンサートの開催が、
真近に迫ってまいりました。

このイベント自体のタイトルやキャッチコピー、
加えてイメージコピーの制作依頼の電話を
普久原さんから受けたのは9月下旬でした。
特定曜日以外の午後2時~3時なら
「アポなしでどうぞ」、というのはいかにも普久原さんらしい流儀でした。

主催の琉球新報社事業局との兼ね合いもあって、
普久原音楽事務所を訪ねたのは10月初めでした。

普久原さんのコンサートには、これまでもお手伝いさせて頂いています。
1994年の『千年音楽』コンサート、
2001年の本土初(東京)の『芭蕉布 普久原恒勇の世界』コンサート、
そして今回の『普久原メロディー誕生50年』記念コンサートです。

まず公演タイトルの『普久原メロディー誕生50年』ですが、
普久原さんが作曲活動を始めて50年という大きな節目にあたるのを記念した催しであるものの、
その事実よりも、その手になる”普久原メロディー”が
オギャアと誕生してはるかに50年というスケール感を出したかった。

また『誕生』か、『生誕』かで普久原さんと相談になりましたが、
『生誕』は少し強張った感じがするし、
ベートーベンなどの人名につく意味合いが強く、
『普久原メロディー』につくものとして親しみに欠けるので、
『誕生』でいくことにしました。

次に、キャッチコピー。
採用案の『清く、ゆたかに、美しく。歌い継がれて半世紀。』以外に、
あと2案あって、一つは『島ウタの力』、
もう一つは『地球サイズの島ウタ』。

採用案は、昔から好きだった映画タイトル『名もなく、貧しく、美しく』の
語句とリズムを援用したものです。

『地球サイズの島ウタ』は、イメージコピーの見出しにいけるかも、
と普久原さんの指摘があり、ただし『島ウタ』は琉球民謡の匂いが強いので別の手立てを
ということで、『地球サイズの、島のウタ。』と、迂回しました。

さて、イメージコピーですが、それはこちら(別画面)を。

このうち、”それらのウタが「普久原メロディー」だったと、
初めて知る世代が出てきています”の部分は、
同じく作曲活動50年を記念してリリースされた
アルバム『普久原メロディー』(オフィス・ユニゾン企画制作)に参加して、
「チョッチョイ子守唄」を歌ったCoccoさんの実話からとったもの。
同アルバム添付のライナーノーツにはその挿話がユーモラスに語られています。

また、”ドイツ哲学者のことばを琉歌にたくし、
『深く掘れ 己の胸中の泉 餘所たよて水や 汲まぬごとに』と
歌った沖縄学の父のように…”の部分は、
やはり同ノーツにふれられていますが、
イメージコピーでは「汝の足元を深く掘れ、そこに甘き泉あり」と
預言したニーチェのことを”ドイツ哲学者”とぼかし、
その言葉を琉歌で翻案した伊波普猷の挿話を加え、
その名を”沖縄学の父”とこちらも婉曲にしました。
イメージコピーとして、ナマな感じがしたためです。
もしそれが誰かわからない場合も興味を抱いた人なら、調べてくださるでしょうから。

もう一つ、この短かな文脈の中に、
「母」、「子」、「父」と三つのキーワードを並べることによって、
「普久原メロディー」が世代をこえて歌い継がれることの余韻を出せれば…と思いました。

『普久原メロディー誕生50年』のポスターやフライヤー(チラシ)のビジュアルは、
普久原さんが撮影された美しいサンゴの写真です。
作曲家になる前は写真家をめざした普久原さんのエピソードや、
CDジャケットなど使用されているポートフォリオについては、
当サイトの「普久原恒勇の天然写真」の方で紹介していますのでそちらをご覧ください。

今回のコンサートは、先のアルバムのリリースと緊密に連動しており、
アルバムが普久原メロディーの名曲の今日的解釈にもとづく
若手ミュージシャンたちによる斬新な“歌い継ぎ”のプレゼンテーションとするなら、
こちらは源流の味わいと、色合い、香りを堪能できるタイムカプセル、玉手箱です。
いまなお現役の懐かしき唄者の顔ぶれを総覧できる、
文字通り五十年に一度の一大ページェントです。

主催の琉球新報社の新報紙面上では、
この催しに賭ける意気込みが伝わってくるパブリシティ企画が連日つづいています。
世代横断的な普久原メロディー座談会の開催、
普久原メロディーに関係する人たちのコラム、
本紙やスポニチ誌上の全5段の手を変え品を変えた広告展開など、
ビッグイベント・カウントダウンの臨場感にあふれています。

個人的にはこのコンサートを、
本年の琉球新報事業局の企画による
「ジュディ・オング倩玉版画展」(浦添美術館)
「金子みすず展」(テンブス館)につづく、ワン・ツー・スリー・フィニッシュ、
立て続け三つ目の大ヒットシリーズとみなしています。
いいぞ、いいぞ、琉球新報事業局! と叫びたいくらいです。

一方、テレビの方では、やはり50年記念特別番組として、
NHK沖縄が11月に「普久原恒勇メロディーの神髄~50年を彩った唄者たち~」として、
これまで普久原作品を歌ってきた歌手による特番。スタジオでのライブ映像をベースに、
めったなことでは出ない普久原さん自身へのインタビューや、他の歌手の方々の貴重なコメント、
およびNHKの秘蔵映像をまじえてオンエアしました。
また、12月には「普久原メロディーを歌い継ぐ~普久原恒勇トリビュート~」として、
記念アルバムの制作風景や沖縄の人気アーチストの普久原作品への想いなどを絡めて、
未来へ歌い継がれる普久原メロディーを紹介しました。

以下、琉球新報の紙面を見逃した方々のために、
またNHKの特番を見逃した方々のために、
それぞれの読みどころ、見どころを、ここに再録してみましょう。
そして、五十年に一度のステージを見逃すな!

■琉球新報本紙パブリシティ、広告展開







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■NHK特別番組
「普久原恒勇メロディーの神髄~50年を彩った唄者たち~」より(11月オンエア)


















■「普久原メロディーを歌い継ぐ~普久原恒勇トリビュート~」(12月オンエア)






★このテレビキャプチャ画像は、<応援/ トリビュートアルバム『普久原メロディー』>のページの方で、
よりたくさん紹介していますので、そちらをどうぞ。